【B】君の魔法



携帯を閉じた頃、
車のライトが
ゆっくりと近づいてくる。








タクシーが
目の前で止まる。







後部座席から
姿を見せた
彼女を確認して、
車内から飛び出す。







「尊子っ!!」






俺の方を見て、
戸惑ったような
表情を見せる彼女。





そのまま……
自分の家の中に
逃げ込もうとした
彼女の腕を掴んで
一気に引き寄せた。







腕の中で
抵抗を見せる彼女。




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