【B】君の魔法


「有難う
 存じます」




そう呟いた
彼女の仕草が……
少し可愛らしくて。





「遅くなってしまった。
 どうかな?
 今日は、
 泊まって行っては?
 今から少し
 ワインでも飲もうと思って。
 良かったら……」






そう。




君との再会の記念に……。






君はこの様子だと
覚えていないだろうけど……。






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