【B】君の魔法
彼女はどうかな?
嬉しそうな笑みを
浮かべながら
新作の試着を楽しむ彼女。
「武流さん、
この服は似合って?」
マーメイドラインの美しい
衣装に身を包んで
柔らかに微笑む彼女。
「あぁ。
似合ってるよ。
尊子はスタイルがいいから
何でも似合うよ。
俺は隣の部屋にいるから
後で戻るよ」
「えぇ」
デートの余韻は
長く浸れるにこしたことはない。
新作の試着に楽しむ
尊子のもとから離れて
ゆっくりと
隣の部屋に入室する。