【B】君の魔法



だけど……
招き入れられるはずもない。






その場所には
私は住んでいないんだもの。








急ぐように
小さな屋根裏から
駆け出して
高級マンションが並ぶ
大通りへと走る。



大通りを
ゆっくりと
歩いて駅まで
到着した頃には、
同僚の、
北里陽菜
(きたざと ひな)が
姿を見せた。


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