【B】君の魔法




「岡崎さん、
 尊子本命だったじゃない?

 尊子も
 満更そうじゃなかった?」


「そうだったかしら?

 終ったものは
 終ったのだから
 仕方ないわ」


「じゃあ、それは?
 もしかして、
 もう新しい人?」

「ふふっ。

 新しい人って言うのも
 おかしいわね。

 武流さんって言って
 とても紳士的な
 素敵な方なのよ」



説明しながら……
思い返すのは、
一昨日・昨日の出来事ばかり。







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