妖鬼幽伝
「・・・ッ」
銀零にせかされ立ち上がりくら・・・としたハツは額をおさえて壁によろけた。
「あれ・・・?」
不思議そうにしているハツを銀零が見ると、ハツの顔色は悪かった。
「・・・大丈夫か」
「へっ・・・平気・・・」
「そういえば空凪は生命力を奪うから気をつけろ」
「だから今まさにそれ私がなってるよね!?」
「それだけ元気なら大丈夫じゃろ。さっさといくぞ」
「(血も涙もない!!)」
さっさと前を行く銀零にガーンと衝撃を受けながらもついていくハツだった。