妖鬼幽伝
「同じ学校?」
「うん。ここからだとちょっと離れてるんだけど・・・電車やバスならすぐだよ」
でも、どうして急に?とハツは銀零を見る。
だが銀零は何も言わず、ハツもしばらく待ったが何も言わないのでそのまま家へと帰った。
「銀零、もういいよ」
「まったく」
ボンッという音と共に携帯から狐(でっかい犬にしかハツには見えない)に変わった銀零。
「さっさと飯にするぞ」
「銀零、態度デカいよね」
スタスタと行く銀零にローファーを脱ぎながらハツは言う。
「そうじゃ・・・明日は学校休みじゃろ」
「そうだけど・・・?」
「地下鉄に乗るぞ」
「え゛っ!?」
キッチンでエプロンをつけていたハツは銀零の言葉には!?という顔で振り向いた。
「断ることはないじゃろう?」
そう言った銀零はミサイルに変わっていた。
「・・・ワーイ、タノシミダナァ」
地下鉄初乗車決定。