そこに、まだいるの?
第一章

紹介するよ、あたしの可哀相な家族

余計むなしくなるよ。
考えただけで…。恵まれ過ぎだよ、あたしなんかなのに。

お父さんは、娘のあたしが言うのもキモいが、男前の部類に入る。背も高く、まだ髪もフサフサだし、目が大きくホリが深い。勉強こそ破滅的に出来ないが、そのかわりに神様に技術とセンスを与えられ、美容師としてバリバリ現役だ。
一方お母さんは、頭がよくて公立の女子大出身。美人だから学生時代、雑誌の読者モデルをしていた。ここらで気付くかもだが、両親二人は、読者モデル、担当ヘアメイクという出会いをしたのだ。
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