不器用なLOVESONG♪
え!?
あたしは呆然とした
「はははっビックリでしょ?」
ビックリというか…
「俺、学校ではあんなだけど…実は歌手なんだよっそれなりに売れてるし♪」
「…へ…へぇ…」
「あっ!!無理してんだろっそりゃあ…そんな反応でもしょうがねーけどよ…」
まるで人格が変わったようだ…
「俺、ちっちゃい頃から芸能界にはいたの。親が勝手に入れたんだけどね…でも、やっぱり普通に…学校行ったり、友達作ってわいわい騒いだり、自由になってみたくてさ…親に頼んでこの学校に入学したわけ♪」
「……」
若干、あたしと似てるかも…
「でも親が、歌手だってばれたら即退学って言うから…学校では弱っちそうに見せかけてんの♪
これ話したの華憐が初めてだよっ」
クスクスと笑い出す智
「この眼鏡もダテっ」
ほいっと眼鏡を外したその顔は
凄く美形でかっこよくて…
全然別人だった
「ね?」
智の笑顔が眩しくて
あたしより美しいんじゃないか?というくらい