私と不良くん
第1章

出会い



「はぁはぁはぁ…」

今日は入学式。

「初日から遅刻なんてありえないよ!」

自分に腹が立つ。
そんなことを考えていると

ドンッ

「きゃ!」
「うわっ!」

私はしりもちをついた。

「いってぇ…」
「あっ、あの、ごめんなさい!」
「ほんとだよ!」
「っ!」

少し大きめの声で怒鳴られた。

「ごめんなさい…」
「…わりぃ。声でかかったよな」
「いえ…そんな。」
「んぢゃ、俺急いでっから」
「えっ、あ…」
「そーだ、今度ぶつかった時のお礼しろよ!」

「あっ…」
そう言って彼は立ち去った。
太陽の光が金髪の髪に反射して眩しい。
見た目からして「不良」という言葉がピッタリ。

「不良だ…」
そう言って学校を見た。

「学校…学校……あっ!!」

遅刻する!!
私はすぐその場から立ち去った。
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