おばあちゃんと夢
火事



靖男が15歳の或る日、深夜に突然の火事!


1階の作業場からの出火で2階で寝ていた家族は炎に包まれた。


命からがら逃げ出した時、父の富蔵は息子の靖男を庇うようにして息絶えていた。


靖男もまた背中一面に大火傷を負った。


救急車で運ばれ、医師の懸命な治療により急死に一生を取り留めたが、背中の火傷は消えることが無かった。    


その日を境に靖男は大学を諦め、高校を卒業後社会に出た。


彼は、あの悲惨な火事を経験したのを境に消防隊員になることを決めていたのであった。


駆け出しの消防隊員は、大変な訓練を経て、管轄の消防署で勤務をする事になった。    


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