Colorless Life
 真田君の隣で、真田君に負けないくらいの輝く笑顔を見せている女の子が・・・。

 ・・・・・・・・・!!
 これ・・・・、私・・・・?
 いやそんなはずない・・・。髪をこんなに長くしたことはなかったし、制服も私の中学のものとは随分違っていた・・・。

 妙に心拍数が上がっているのに気がついた。
 写真を持ったまま新田さんをゆっくり見た。
 「こ、この子・・・は・・・?」

 新田さんは悲しげな顔のままうつむいていた。
 「その子は・・・・、沢木遥・・・・。勇治君の・・・、彼女だったの・・・。」
 「えっ!?そ、そうなの!?」

 ・・・ん?真田君の彼女だった・・・?
 ・・・・えっ・・・・?
 だった・・・・・?

 「だったってことは・・・・、今は違う・・・の?」
 それを言うと、新田さんの目から涙が流れ出した。
 新田さんはゆっくり顔を上げて私を見た。

 「遥は・・・・。遥は・・・、死んだの・・・・・。」

 ・・・・・・!!!!!
 亡く・・・・なった・・・・。

 私の頭の中で、超高速でパズルが組み合わされていった。
 お墓に何度も足を運ぶ真田君、私のことを「遥さん」と見間違えた藤村君と新田さん、この写真の女の子・・・・・。
 そして・・・・、あの希望に満ちあふれた輝く笑顔を失った真田君・・・・。

 そういうことだったのか・・・・。
 だから・・・、だから真田君は笑わなくなっちゃったんだ・・・。
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