Colorless Life
 俺が・・・・、何か・・叫んだ・・・・?

 ・・・・・・・・・・。

 ・・・・・あっ・・・・。
 ・・・そういえば・・・俺・・・・。

 あの時の光景が夕日の照らすグラウンドに甦ってきた・・・。

 大きな声援の上がる中、2組だけは暗いムードが漂っていた・・・。
 早紀はひざに擦り傷を作って座り込んで泣いていた・・・。
 他の奴等ももう無理だと言わんばかりに下を向いていた・・・。
 そんな時・・・。

 「こらああっっ!!!2組ぃぃっっっ!!!頭上げろ!!!!」

 そこには、みんなに大声で叫ぶ俺の姿があった・・・。
 下を見ていた奴等も泣いていた早紀も、クラスのみんなが俺に注目していた・・・。

 「お前らまだ諦めんな!!前を見ろ!!ここまですっげー練習してきたんだろ!!まだいける!!!最後まで全力で走って俺につなげ!!!そしたら俺が絶対に何とかしてやるから!!!!」

 ・・・・・・・・・・。

 俺はしばしその光景の余韻に浸っていた・・・。
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