Colorless Life

　俺は次の日の朝も学校を休んだ。
　遅くまで考え事をしていたこともあって、布団から出たのは昼の１時を過ぎたころだった。
　昼食を食べようと１階に降りようとした時・・・。

　ふいに携帯が鳴った・・・。

　珍しい・・・。俺の携帯を知っている人なんてそう多くはいないはずなのに・・・。
　電話の相手は進二だった。とりあえず電話に出た。

　「もしもし・・・・。」
　「勇治か！急いで学校に来い！！」
　進二は明らかに慌てていた。
　「ど、どうしたんだよ、そんなに慌てて・・・。」
　「朝倉が・・・朝倉が倒れた！！！」

　・・・・・・・！！！

　「なっ！？なんだって！！？」
　「とにかく早く来い！学校の保健室だ！急げ！」

　・・・・・・・・。

　詩織の顔が頭をよぎった・・・。

　「・・・進二・・・、ごめん・・・。俺、行けない・・・。」
　「はぁ！？ふざけてる場合か！！」

　「詩織のことは・・・、俺には関係な・・・」
　「関係ないって言うのか！？」
　「・・・・・。」

　「朝倉が・・・唸りながらお前の名前を呼んでいてもお前は関係ないって言うのかよ！！！」

　・・・・・・・！！！！

　「ど、どうして・・・・。」

　「・・・ったくこの大馬鹿野郎・・・。いい加減気付けよ！お前の本当の気持ちに！！」

　・・・・・・・！！！！

　「本当・・・の・・・気持ち・・・。」