Colorless Life
第2章 別人
青葉北高校の入学式の日がやってきた。
真新しい制服に身を包んだ私は、玄関にある鏡の前に立ち、自分自身をじっと見た。
鏡の中の自分に思いっきり笑顔を見せた。
「よしっ!それじゃあ、行ってきまぁす!!!」
家の中に向かってそう大声で叫んで、玄関を勢いよく飛び出し、墓地の石段を駆け下りていった。
今日から始まる私の新しい人生。
後ろは見ない!がむしゃらに前だけ見て生きるんだから!
かばんを肩にかけて学校まで一気に走った。
おじさんの家から青葉北までは歩いても15分から20分で行くことができた。
今日は走ってきたから、10分かかったかどうかという感じだった。
私が下駄箱で息を弾ませながらクラスを確認していると横から声がした。
「詩織~、おはよ~!」
優希が私の腕にしがみついてきた。
「優希~!おはよー!」
「詩織は何組だった?」
「え~っとね~、私は~・・・・。」
自分の名前を見つけるのはすごく楽だった。
出席番号が早いっていうのはこういう時とっても便利。
「あ~、あったあった。私は6組みたい。」
「えぇ~、じゃあ別々かぁ~・・・・。残念・・・。」
「優希は何組だったの?」
「私は5組なんだぁ~・・・。」
「なんだ、隣じゃん!いつでも会いに行くよ!」
「うん・・・、まぁ~、それもそうだよね!」
「うん!早く教室行こ!」
私たちは廊下を歩いていった。
真新しい制服に身を包んだ私は、玄関にある鏡の前に立ち、自分自身をじっと見た。
鏡の中の自分に思いっきり笑顔を見せた。
「よしっ!それじゃあ、行ってきまぁす!!!」
家の中に向かってそう大声で叫んで、玄関を勢いよく飛び出し、墓地の石段を駆け下りていった。
今日から始まる私の新しい人生。
後ろは見ない!がむしゃらに前だけ見て生きるんだから!
かばんを肩にかけて学校まで一気に走った。
おじさんの家から青葉北までは歩いても15分から20分で行くことができた。
今日は走ってきたから、10分かかったかどうかという感じだった。
私が下駄箱で息を弾ませながらクラスを確認していると横から声がした。
「詩織~、おはよ~!」
優希が私の腕にしがみついてきた。
「優希~!おはよー!」
「詩織は何組だった?」
「え~っとね~、私は~・・・・。」
自分の名前を見つけるのはすごく楽だった。
出席番号が早いっていうのはこういう時とっても便利。
「あ~、あったあった。私は6組みたい。」
「えぇ~、じゃあ別々かぁ~・・・・。残念・・・。」
「優希は何組だったの?」
「私は5組なんだぁ~・・・。」
「なんだ、隣じゃん!いつでも会いに行くよ!」
「うん・・・、まぁ~、それもそうだよね!」
「うん!早く教室行こ!」
私たちは廊下を歩いていった。