ぽっちゃり恋物語+。
「集中できないくらい考えるなんてさ、恋かな?って思うじゃない。

まぁ、梓は初恋まだだもんね…わかんないか。」


昔から男の子が苦手だから、もちろん恋をしたことがない。


少女漫画が好きでよく読むけど、恋で切ないとか苦しいとかよくわかんない。


「その男子嫌いが治れば、梓すぐ彼氏できるよ?」


…はい?

いきなり突拍子もないことをいうみなみ。


「男の子が苦手じゃなかったら?わ…私なんかにできるわけないでしょ!?」


やせなきゃ無理だよ…。


「みなみ、またな!」


クラスの男子が通りかかった。


みなみは男子と仲がいいから、こういうのはしょっちゅう見る。


「ばいばーい!」


みなみとあいさつを交わした男子が階段のほうへ歩いていく。

しかし、ふと足が止まってこっちを向いた。


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