ぽっちゃり恋物語+。
「お前が教室来れない気がして。

だって広野さん廊下にいたじゃん。

どうせ広野さんの話だろ?

教室は無理だし部室しかないかなって思って、メール来る前にこっち向かってたんだ。」


俺、すごいっしょ?と、笑う佑センパイ。


先輩後輩とはいえ、長くて深いつきあい。


さすが佑センパイだ。


「その通りです。なんかすいません。」


「いいって。…で!今日噂になってた詳細聞かせろよ。」



佑センパイはサッカーボールを手に持ち、俺の向かいのベンチに座った。


俺は今朝のことを話す。


「へぇ~。噂通りちゃんとしゃべってんじゃん。」


「佑センパイ、さっきから噂って言ってますけど…なんで噂に?」


「前に俺の学年の話したよな?」


佑センパイは持っていたサッカーボールを俺のほうに軽く蹴る。


俺はサッカーボールを足で止めて、1年の時に佑センパイに聞いた話を思い出す。



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