ぽっちゃり恋物語+。

「納得した？じゃーもう1つ聞くぞ。

最初に聞いた質問。なんでそんなへこんでんだ？」


「俺、ここ来る前に佑センパイの教室の近くまで行って…そしたら梓センパイの声聞こえたんです。

『今日は嫌なことあったなぁ。』って。

今朝、桜の花びら取れたから梓センパイにいいこと起こるって俺と話してたから、余計気になる言葉なんです。

男子苦手な梓センパイだから、やっぱり嫌なことって俺とのかなって。」


俺がそう言うと、佑センパイは再びベンチに座り黙った。


さっきより少し弱くなった雨音。


雨だとやっぱりテンション下がるなぁ…


そう思いため息をつくと、俺のため息を消すようにチャイムが鳴った。


「奏太。」


チャイムが鳴り終わるとともに、佑センパイが口を開く。



「ごめん。広野さんの苦手意識ってかなり強いし、なんとも言えない。

ただ奏太に1つ忠告があるんだ。」


忠告…？