ぽっちゃり恋物語+。
「ただいま、梓。蓮川くんとはいっぱい話せた?」
「うん、話せた。ありがとうっ」
この青空のようにわたしの心も晴れやかだ。
「うれしそうだねーっ」
「ふふっ。あ、お弁当みなみの分もあるよ。食べよ?」
私たちはよくお昼に食べている暑い時期も涼しい穴場の場所で、お弁当を広げて食べた。
「おいしい!」
みなみが本当に幸せそうに食べてくれるから、私もうれしくなる。
「あーお腹いっぱい!ごちそうさま」
たくさんあったお弁当箱の中身が空になる。
細身のみなみだけど、私よりも食欲はすごい。
「どういたしまして!」
「あ、そろそろまた再開の時間かな?戻る?」
晴や奏太くんと話していたからか昼休みの時間が経つのはあっという間だった。
「うん。」
私たちは再びギラギラと照りつける太陽の下を歩く。
「蓮川センパイと話してた女って誰かな?」
グラウンドに向かう途中、私たちの耳に入ってきた女子の声。
思わず立ち止まる。