ぽっちゃり恋物語+。
「広野さん」
ため息をついたタイミングで話しかけられ焦る私。
この人は…あ、同じクラスの浅田くんだ。
あいさつ程度しかまだ話せていないけど、クラスでは明るく目立つムードメーカー的存在。
「ため息ついて、なんかあった?」
私は首を横に振る。
「ううん、なんでもない。ごめんね、変なとこ見せちゃって。」
「変なとこって、そんなことないよ!」
浅田くんは笑いながら言った。
「ところで、今日昼休みに話あるんだけど、時間大丈夫?」
「昼休み?」
今日はみなみが委員会で一緒にご飯食べれないって言ってたっけ。
「うん、大丈夫。えっと…」
「中庭きてもらっていい?」
「わかった。」
私はうなずく。
待ってるね、と言い残し自分の席に戻る浅田くん。
私に話ってなんだろう。
そう思いながら、また窓の外を見る。
さすがにもういないか。
無意識に奏太くんを探してしまっていた。