ぽっちゃり恋物語+。
☆*kanata side*
*kanata side*
『クラスの男が昼休み中庭に広野さんを呼び出したらしい。
もしかしたら告白かもよ』
4時間目がもうすぐ始まろうとしたときに佑センパイから届いたメール。
俺は梓センパイとは練習試合以降話せていない。
それでずっと悩んでいるというのに、告白かもと聞いて更に頭を悩ませる。
梓センパイはおそらく…いや絶対俺を避けている。
あの時、汗が出ていることを言ったのがいけなかった?
俺のタオルを貸したのがいけなかった?
代謝がいいとか言ったのがいけなかった?
思い当たる原因がわからなくて怖い。
午後の練習試合で姿が見えなかったから、午後が始まる前に何かがあったとしか思えない。
けど…本当になんなんだろう。
聞きたくても避けられて聞けないからモヤモヤが積もっていく。
そういえば佑センパイによると、最近梓センパイは男と話したりしはじめているらしい。
梓センパイはかわいくて優しくて、天使のような人。
狙ってくるライバルが出てくるとは思っていたけど、避けられてるいま…俺にはどうしようもなくて…。
4時間目の英語の授業を全く聞かずに、梓センパイのことばかり考えた。