ぽっちゃり恋物語+。
☆裏切り*azusa*
*azusa side*
昼からの授業の内容が全く耳に入ってこなかった。
足早に家に帰り、ベッドに寝転ぶ。
私…ごめんなさいって言ったんだよね…。
奏太くんの告白を断ってしまったんだよね…。
はぁ。
ため息が出る。
最近ため息つきすぎだなぁ。
ガチャ
「なぁ梓。」
晴がいきなり私の部屋に入ってきた。
「あれ?部活は?」
「あー…休んだ。」
だるそうに言う晴。
「休んだって、ダメじゃない。」
1年がズル休みってどういうことよ。
「そんなんどうでもいいけどさ。梓、今日なんかあった?」
晴が勉強机の椅子に座る。
なんかって…晴、なにか知ってる?
「ううん、なにも。どうしたの?」
「部室で変なこと聞いたんだけど。」
サッカー部で?
「率直に聞くけど、奏太センパイに告白された?」
ガバッ
私は驚きのあまり、勢いよく起き上がる。
「で、断った?」
ゆっくりとうなずく私。