あの時と同じ空
洋へ。
洋に手紙書くなんて、初めてだよね。
何か照れちゃうな。
でも、洋がこの手紙読んでる時にはきっと洋の隣にあたしは居ないよね。
出来れば、この手紙が洋の手に渡る前にあたしが元気になって、この手紙、早くゴミ箱に捨てちゃいたいな。
洋はいつでもあたしを優しく包み込んでくれたね。
あたしが泣いてる時は涙を拭いてくれた。
あたしが笑ってる時は一緒に笑ってくれた。
あたしが怒ってる時は頭を撫でて宥めてくれた。
ねぇ、洋。
洋に言いたいこといっぱいあるのに、書けないの。
洋。
あたし、死にたくないなあ。
まだ、洋と離れたくないの。
なんて、最後まで我が儘言っちゃ悪いよね。
あたし、洋に甘えすぎたかな。
だって洋ってば優しいんだもん。
あたしと一緒に居てくれてありがとう。
あたし、洋の事すんごく好きだよ。
これからもずっと変わらないよ。
洋は、前に進んでね。
洋は、生きてね。
柚希より。