王子様の溺愛カメラマン
しばらくして電話がつながったらしい。





「よぉ春馬、久しぶり。今時間いける?」


『…なんだよ?』



携帯の向こうからはエマのおじさんの声が聞こえてきた。


俺の隣でエマが少し緊張したのがわかった。


俺もちょっと緊張…





一方、親父は余裕の笑みでかなり気分が良いらしい。



「お前に良い報告があんだよね」


『あ?』


「俺とお前、ついに親戚になるんだぜ?」


『……は?』


「これからはずっと一緒だな!」


『…………』






し…親戚って…


このクソ親父、まだ結婚する訳じゃねーのに何ムダにおじさんをあおってんだよ!










『…イタズラならもう切るぞ?』


エマのおじさんの黒い声が聞こえた。




こ…こぇぇ…!





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