きみに伝えた気持ちは(短編)
3
幼稚園、小学校と、ずっと、同じクラスだった。
同じ社宅に住んでいたから、帰り道も同じで、いつも一緒に帰っていた。
そばにいるのが当たり前で、誰よりも遼の、近くにいるのは私だった。
でも、中学生になってからは、遠くなったような気がした。
初めて、クラスがわかれてしまったから。
小学生の頃から、サッカーをしていた遼は、中学になると当然サッカー部に入った。
放課後、暗くなるまで練習しているサッカー部。朝練もある。
私は美術部でそんなに遅くなることもなかった。当然、朝練なんて、なくて。
それまで、毎日顔を合わせないことなんてなかったのに、一度も会わない日が増えていった。
心にぽっかりと穴が開いたみたいだった。
寂しくて、ほかに友達はいるのに、どうしてだろう? 独りぼっちになってしまったような気がしていた。
そのときは、その苦しいような、もどかしい気持ちが、よくわからなくて・・・。
遼がそばにいないと苦しい切ない気持ちになるのか、よくわからなかったんだ・・・。
同じ社宅に住んでいたから、帰り道も同じで、いつも一緒に帰っていた。
そばにいるのが当たり前で、誰よりも遼の、近くにいるのは私だった。
でも、中学生になってからは、遠くなったような気がした。
初めて、クラスがわかれてしまったから。
小学生の頃から、サッカーをしていた遼は、中学になると当然サッカー部に入った。
放課後、暗くなるまで練習しているサッカー部。朝練もある。
私は美術部でそんなに遅くなることもなかった。当然、朝練なんて、なくて。
それまで、毎日顔を合わせないことなんてなかったのに、一度も会わない日が増えていった。
心にぽっかりと穴が開いたみたいだった。
寂しくて、ほかに友達はいるのに、どうしてだろう? 独りぼっちになってしまったような気がしていた。
そのときは、その苦しいような、もどかしい気持ちが、よくわからなくて・・・。
遼がそばにいないと苦しい切ない気持ちになるのか、よくわからなかったんだ・・・。