きみに伝えた気持ちは(短編)

 私がいつも遼の隣にいたのに・・・。



 大切な場所を奪われたような気がして、苦しかった。



 二人はつきあっている、なんてうわさも流れ出した。

 本当のことを、遼に聞いてみたいと思ったけど、私には出来なくて。

 でも、遠くなれば遠くなるほど、遼への気持ちはあふれ出して・・・。


 
 でも、行動できなくて、たまに会う遼はいつもと変わりなくて・・・ぎこちなくなっていくのは私だけだった。



 好きだよ・・・でも、伝える勇気はなくて・・・・。



 だから、きっかけがないと勇気が出ない私は、バレンタインデーに、伝えられない気持ちをこめて・・・いつもと違うチョコレートをあげようって思ったんだ。


  
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