きみに伝えた気持ちは(短編)
どうして、お父さん、転勤になんかなっちゃったの?
家族で行ったこともない、県にひっこさなくちゃいけないの?
どうして・・・大好きな人たちと、はなれなきゃいけないの?
いやだよ・・・。もう、決まったことだけど・・・でも、本当はいや。
鼻の奥がつんとして、目の奥が熱くなる。
泣かない。
ぎゅっと唇をかみ締める。
「ねぇ、遼。私、もう、泣かないよ。いっぱい、泣いたし、それに・・・」
もう、会えなくなる。そう思ったら、できなかったことが出来たんだ。
訪れてくる別れは、私の背中を押してくれたんだ。
ずっと、ずっと、気がついても、いえなかった気持ち。
あせらなくてもいい、ずっと、そばにいるなら、いつか伝えたいと思っていた気持ちを・・・伝えることができたから。
遼が好きだと・・・。
家族で行ったこともない、県にひっこさなくちゃいけないの?
どうして・・・大好きな人たちと、はなれなきゃいけないの?
いやだよ・・・。もう、決まったことだけど・・・でも、本当はいや。
鼻の奥がつんとして、目の奥が熱くなる。
泣かない。
ぎゅっと唇をかみ締める。
「ねぇ、遼。私、もう、泣かないよ。いっぱい、泣いたし、それに・・・」
もう、会えなくなる。そう思ったら、できなかったことが出来たんだ。
訪れてくる別れは、私の背中を押してくれたんだ。
ずっと、ずっと、気がついても、いえなかった気持ち。
あせらなくてもいい、ずっと、そばにいるなら、いつか伝えたいと思っていた気持ちを・・・伝えることができたから。
遼が好きだと・・・。