きみに伝えた気持ちは(短編)
「それにしても」
私は自分のほっぺを両手で押さえた。
熱い、発熱しているみたいに熱いよ。
私、きっと、ゆでだこみたいにまっかだ。
冷静になって、思い出すたびに、恥ずかしさにわめきたくなる。
「よく、よく、あんなことできたわ、信じられない。・・・私」
声に出すのも恥ずかしくて、心の中で叫ぶ。
抱きついて、自転車の後ろに乗っちゃったし、横にぺったり、くっついちゃったし、
それにそれに・・・自分から、キス・・・しちゃった。