わたしの生きる道
新作をホームページに載せたりするのも、父の役目。
なので姉と母は、作品作りに没頭できる。
個人で作っているので、数に限りが出てしまうが、それが人気の秘訣でもあるだろう。
兄は兄で、家から出ようとしない。
地下の他に、各階に書斎がある。
専門書からマンガまで、家族の本好きが高じて書斎が四つもできてしまった。
下手な本屋より品揃えが良いので、家から出て行くという考えはおきないみたい。
まあかく言うわたしも、そういう職に就くつもりなのだから、血は濃いものだ。
高校二年の秋、進路がこれほどまでしっかり決まっているのも、珍しいことだろうな。
わたし、皆藤花菜(十六歳)は深く息を吐いた。
すると隣に座っている姉が、茶碗を差し出した。
なので姉と母は、作品作りに没頭できる。
個人で作っているので、数に限りが出てしまうが、それが人気の秘訣でもあるだろう。
兄は兄で、家から出ようとしない。
地下の他に、各階に書斎がある。
専門書からマンガまで、家族の本好きが高じて書斎が四つもできてしまった。
下手な本屋より品揃えが良いので、家から出て行くという考えはおきないみたい。
まあかく言うわたしも、そういう職に就くつもりなのだから、血は濃いものだ。
高校二年の秋、進路がこれほどまでしっかり決まっているのも、珍しいことだろうな。
わたし、皆藤花菜(十六歳)は深く息を吐いた。
すると隣に座っている姉が、茶碗を差し出した。