わたしの生きる道
「おはよう」

「おっはよ」

わたしとミホが声をかけると、教室にいたクラスメート達がこちらを見て、笑顔で挨拶を返してくれる。

「おはよー。カナ、ミホ」

「おはようさん、二人とも」

ここの生徒は、精神的に落ち着いている人が多い。

街にいるようなギャルは一人もいない。

校則が厳しいせいもあるけれど、きっと精神年齢が高いんだろうな。

高校二年の今、ほとんどのクラスメート達は進路を決めている。

未だに決まっていないのは、ミホぐらいなものだろう。

「ねぇ、ミホ。進路決めた?」

「やなこと聞かないでよ。まだよ、まだ」

わたしの席は窓際の一番後ろの席、ミホはその前だったりする。
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