わたしの生きる道
「いい加減決めないと、担任の胃に穴が空くよ」

「アタシだって決められるもんなら決めている。ただ勉強はしたくないけど、働きたくもないだけ」

「…じゃあ将来は『ニート』って書けば?」

「アンタ、けっこう言うわね」

「親友として、心配だわ。ミホの将来」

言いながら袋から肉まんとコーヒーを取り出す。

「あれ? 朝食食べなかったの?」

「ううん。足りなかっただけ」

「足りない分、無かったの?」

「おねぇとおにぃ、それと母さんに取られただけ」

未だに姉と兄は良く食べる。

昨夜、ご飯がけっこう余っていたので、炊かなかったのがマズかった。

おかわりの二人分をよそったら、空になったジャー。
< 19 / 96 >

この作品をシェア

pagetop