わたしの生きる道
ミホが照れくさそうに笑うので、わたしまで照れてしまう。

目線を下に向けたところで、紙袋を見た。

「あっ、いけない。忘れるところだった」

机の脇にかけていた紙袋を机の上に置き、中身を取り出した。

朝まで編んでいた白いニット帽。

「コレ、徹夜で作ってたやつ?」

「うん! ミホの為に作ったんだ」

そう言ってわたしはミホの頭に帽子をかぶせた。

二つのボンボンの形を整える。

ミホの少し茶色がかかった長い髪に、白い帽子は良く映えた。

「あっありがとう! 嬉しいよ」

ミホは本当に嬉しそうに、帽子に触れた。

「ボンボン付きなんだ」

「うん。可愛いかなと思って…」

「あっ、可愛い~」 

「カナの新作?」
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