わたしの生きる道
二人はキャッキャッと華やかな空気を出しながら、行ってしまった。

「…最近、下級生を見ると、自分が老けた気分になるのは何でだろう?」

「言わないでよ。アタシも何となく気にしているんだから」

ミホは渋い顔で、職員室の引き戸に手をかけた。

けれどすぐに振り返り、わたしの顔を見る。

「あっ、どうせすぐに終わるんでしょ? 一緒に帰ろうよ。今日、駅ビルのケーキ屋、レディースデーで全品五パー引きだし、食べてこ」

「そだね。教室で待ってる」

「うん」

…でもミホの場合、時間かかりそうだな。

まだ進路が未定だから。

まっ、その間は資料を読んでいれば良いか。

そう思いながら、わたしは教室へ向かった。
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