わたしの生きる道
棚の写真も撮って、頼まれごとは終了。

「さて、新刊あるかな?」

料理よりも手芸の方が悲しいかな、ファンが少ない。

なので同じ新刊でも、こっちに置いている場合が多い。

「おっ、あったあった♪」

手芸の本の売り場に、平置きにされてあった。

「一冊千六百円か…。専門書は高いなぁ」

「げっ、マジで? よく買えるね」

「お金、貯めてるもん。予算として貯金しているし」

分厚い手芸の本を一冊持って、レジに向かい、支払いを済ませた。

「さて、わたしの用事は終わり。ミホは何か本買わないの?」

「ん~。ケーキ代でけっこうお金使っちゃったしいいや。今度マンガ買う」

「あっそ。んじゃ、帰ろうか」
< 43 / 96 >

この作品をシェア

pagetop