わたしの生きる道
「ふぅん。今、いろいろな編み方あるんだねぇ。アタシじゃムリだ」
「おねぇは彫刻が本職でしょ? こっちができなくても良いじゃない。何か気に入ったのあれば、わたしが編んであげるから」
「ホント? じゃあ、どれにしよっかな♪」
姉は上機嫌になって、ページを捲る。
しかしふと、その手が止まる。
「あれ? でも手芸ばっかしてて大丈夫? 今頃なら進路の問題、出てくるんじゃないの?」
「あ~、うん。手芸の専門学校に行こうかなって、ちょっと思ってる」
「駅前の専門学校? 良いんじゃない? あそこ、良い先生多いってよ」
「うん…」
わたしの歯切れの悪い返事を聞いて、姉が不安そうな顔をした。
「どうかした? もしかして他の遠い専門学校に行きたいとか?」
「おねぇは彫刻が本職でしょ? こっちができなくても良いじゃない。何か気に入ったのあれば、わたしが編んであげるから」
「ホント? じゃあ、どれにしよっかな♪」
姉は上機嫌になって、ページを捲る。
しかしふと、その手が止まる。
「あれ? でも手芸ばっかしてて大丈夫? 今頃なら進路の問題、出てくるんじゃないの?」
「あ~、うん。手芸の専門学校に行こうかなって、ちょっと思ってる」
「駅前の専門学校? 良いんじゃない? あそこ、良い先生多いってよ」
「うん…」
わたしの歯切れの悪い返事を聞いて、姉が不安そうな顔をした。
「どうかした? もしかして他の遠い専門学校に行きたいとか?」