わたしの生きる道
実は今まで、わたしは自分の作品が掲載されているホームページを、真剣に見たことがなかった。

作品作りに没頭していたこともあり、時々こうして父の部屋に来ては、見に来るぐらいだった。

「良いけど、新作の掲載だったら私がするよ?」

「うっううん、そうじゃなくて…。わたしの作品を買った人の感想とか、改めて読んで見たくてさ」

「そうか。ちょっと待ってなさい」

父はパソコンに向かい、キーボードを打った。

間も無く振り向き、わたしを見た。

「お前のパソコンのメールに、アドレスを転送しといたから」

「ありがと、父さん」

「ああ。…ところで花菜」

「うん?」

「進路、もしかして悩んでいるのか?」

「えっ…? あっ、おねぇから聞いた?」
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