わたしの生きる道
「ん? なぁに? ミユちゃん」

「おねーちゃんと同じ帽子、あたしにも作って」

「コラッ、ミユ!」

「だっておそろいの欲しいもん」

そう言ってわたしにべたっとくっついてきた。

「アハハ。良いよ、ミユちゃん。ミホとおそろいの作ってあげる。色も同じので良いの? ピンクとか、好きな色で作ってあげるよ」

「ホント? え~っとね、う~んっとね」

考え込むミユちゃんの頭を、ミホが困った顔で撫でた。

「カナぁ、ゴメンね。帽子代、ちゃんと払うから」

「いいよ、いらない。ミホからお金取る気無いし。それに女の子っておそろい、好きだから。今のうちだけだよ? 『お姉ちゃんとおそろいが良いの』って言ってくれるのは」
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