わたしの生きる道
「オレも徹夜…。原稿の下書き、全部終わったのは良いけど…夜も終わってた」

やっぱりわたし達、血の繋がりが濃いなぁ。

苦笑しながらオムレツを引っくり返した。

その後、できた朝食を家族全員で食べて、わたしは学校へ向かった。

途中のコンビニで、あったかい缶のブラックコーヒーと、ピザまんを買うつもりだった。

…成長期とは恐ろしい。

いくら食べても、満腹になった気にはならないのだから。

あとミユちゃんに、帽子の他に好きそうなお菓子を一緒に渡すつもりだった。

お菓子売り場を見ていると、ぽんっと肩を叩かれた。

「やっぱりいた。おはよん、カナ」

「あっ、ミホ。おはよう」

「お菓子、選んでんの? 奢るよ、帽子のお礼」
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