キャラメルハート


「何で怪力娘になるんだよ!」


「だって、ほら見て」


そう言いながら聖はあたしの机の上にあったシャーペンを指差した。


あたしは聖にそう言われ、自分のシャーペンを見た。


「……」


「見ての通り」


あたしが目にしたもの。それは真っ二つに折れたシャーペン。


あたしが机をたたいた時にシャーペンも一緒に叩いてたみたいで勢いでシャーペンが折れてた。


しかもあたしが書きやすくて一番気に入ってたやつ。


「だからこれから藤倉は怪力娘」


そう言うと聖は、


「じゃ、次の授業、俺サボるから」


そう言って席を立ち、教室から出て行った。


「……」


最悪だ。


からかわれるどころか、変なあだ名をつけられてしまった…


あたしは一つ大きな溜息をついた後、次の授業の準備をした。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

言ノ葉戯レ
GRAYA/著

総文字数/6,248

恋愛(純愛)50ページ

表紙を見る
俺に敵なんざいねぇ
GRAYA/著

総文字数/1,852

恋愛(その他)5ページ

表紙を見る
青い空と蒼い海
GRAYA/著

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop