[完]ヤクザが愛する女[番外編]
「泣きたいなら泣けよ。泣き終わるまで一緒居てやるから…」


私を抱きしめている
手に力が入った。



しばらくすると私も
泣きやんだ。



「ごめんね…ありがとう。」




私が言うと神山君は
微笑んでくれた。


キーンコーンカーンコーン…



チャイムが鳴った。



「じゃあ私戻るね。」



そう言って戻ろうとすると



「俺いつもここに居るから…」


そう言って神山君は
校舎とは逆の方に
歩いて行った。



それってまた来ていいのかな…










それが私と夏龍君の
出逢いだった。
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