[完]ヤクザが愛する女[番外編]
李久が教壇から降り
椅子に座った。


《保育科、代表中岡 沙璃。》


「はい。」



あたしは返事と共に
立ち上がった。


教壇に上がるには一番前に居る李久の前を通らなければならない。



李久の前を通ろうとした瞬間


「沙璃。」



小さな声で呼ばれた。


ふと李久の方を見たら
小さくピースをして
あたしに微笑んでくれていた。


あたしは微笑み返して
教壇へ上がった。
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