誰に似た!?
第四章「更に時は過ぎ、彼は去り・・・」
 自分では、決して己の顔が、
「濃い」
とも
「欧米か!」
とも思っていない。

ところが、昨今、マイケルが他界し、再び全世代に名を馳せた頃のこと。


 新たな職場の部下から、
「係長って、マイケル・ジャクソンに似てるね」
との衝撃発言が再燃した。

 ムーンウォークを熱心にしていた私が悪かったのかも知れない。

 でも、その頃、youtubeでも頻繁に再生されていただろうし、部下たちの中でも挑戦している姿を見た。

 ダンスを習っている部下の女性など、ほぼ完璧に再現してる者さえいた。

 それに比べたら、私のムーンウォークなど「もどき」に過ぎなかった。

 それでも、そう言われるには、何か理由があるはずだ。

 そう、それは、ただ一つ。

 もう何も言わなくとも解るだろう。

 
 私の顔だ。


 もはや、それ意外のファクターなど皆無といえよう。
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