仮病に口止め料

そう、(自己顕示欲に満ちた俺だから)好きな子の役に立てるように毎日を大切にしたい。


人って難しくて、勉強ばかりでノリが悪い真面目キャラ過ぎるとユニークさに欠け周りを退屈させてしまうが、

だからといって暴走族か何かに入った中学の破天荒な知り合いみたいに、ワイルドなタイプにも俺はなれない。


前者はなんでもマナーという単語を乱用し己の正当性を主張してくるから冗談が通じなくてつまらないし、

後者は煩い音を夜中に立てたら赤ちゃんのお世話で疲れたママの睡眠を邪魔するかもしれないし、

警察を出動させ税金を割いてもらうのが悪い気がするし、

事故でもして周りを巻き込んで迷惑をかけたら申し訳ないし、

色々な理由から、俺は俺らしく中途半端なヘタレを貫こうと決めている。


さあ、この信念こそ三流ジョークなのだが感づく人は少ないと思われる。

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