仮病に口止め料
チェックのスカートが纏わりつく太ももは真っ白で、
(生活圏が狭い俺は秋田美人に会ったことがまだないも)、
こんな感じでつるんと自ら発光していそうな肌は、真夜中でも輝いて見えるのかなと少々変態めいたことを思った。
窮屈な様で曲げられた魅惑の足は一段目、
(最近はボトムと言われているが、ズボンの方が幼稚な可愛い響きをしているのでそちらをチョイスするあたり、
近藤洋平の性格が浮き彫りとなるがあえてそう呼ぶ)ズボンの俺は、
女子とは違い豪快に投げ出せるからゼロ段目に靴を置き、
飛び出す膝にお弁当バックを乗せ、(通行人に不審がられない程度に)彼女の隣へ寄せ気味に自分を並べる。
ちなみに、姫君にとって近藤洋平導化師が初めての恋人だとかで、
キスをするまでかなり異性というキャラに緊張なさっているのが分かっていたから、
昔は虚しいくらい距離を空けていた優しい紳士の洋平君は最近顔を出さないため、がっつりカップル位置をキープする俺だ。