仮病に口止め料
彼女は自覚しているなら結構な悪だと思う。
丸い目を優しく下げ、ふっくらとした唇を綺麗に持ち上げる笑みは、
非常に魔性度が高く、(単純な)俺をときめかすに事足りるのだ。
髪が伸びても生え際に違和感のない暗めなカラーリングは好ましいし、(『黒髪にしろよ』のツッコミは聞こえないふりをする)
おっとりとした甘めの顔も、特に今日はホッペがいつもより紅潮していて妙な色気があって大好きだし、
横から見たら衝撃的に薄い肩やペタンコの腰、細い手首やお肉が少ないふくらはぎといった華奢なスタイル・完璧な武器を持っている癖に、
血管が透ける首筋から下にあるネクタイ周辺に女の子として膨らみが欠けている残念さがもういじらしいし、
とにかく世界で一番自慢の恋人だ。