仮病に口止め料
さてさて、ラブリーな小話もほどほどに。
俺はスタンダードな男子高生なので、説明しなくとも今自分が壊そうとしている女子高生との状況を事細かに味わう方が好きだ。
従って、テーマは馬鹿馬鹿しくキスでいこう。
少なくとも二人が(浅めから深め、ノリからシリアス、バリエーション豊富な――つまり明言するには根拠が不明な)恋愛関係の場合、
乙女たちの口癖が『切ない』の現象に見られるように、
少年たちからすれば、舌に纏わりつく成分不明な物質は有害だ。
なぜなら、女のグロスを摂取した男は手加減という機能が失われるからである。