現実はあまりにも残酷で、虚しい。隣にいたはずの彼女がいなくなった、自分のセカイの中心だった彼女がいなくなった。
結局、残ったのは"無"という哀しみ。
もしも、に縋り付いて
今度こそは、に縛られて
元のセカイに。
元あるべき姿に。
未来も過去も。
彼女がいないと"無"であり。苦しさだけが残る。
未来も過去も
彼女がいれば、セカイに光が燈る。
涙を捨てて、後悔を胸に。何度でも。
そんな痛みに帯びた主人公を、見守れるのは読者だけなのかもしれません。
救われない物語だけど、どこかで幸せがありますように。
素敵な作品でした。ありがとうございました。