恋文
皆川小夜子様


雨の日に、公園に捨てられていた仔犬を、拾ってあげたあなたを見て、好きになりました。
野球部の補欠だし、クラスだって違うし、冴えない僕だから、あなたは、僕の事なんて、知らないだろうけど…。
でも、気持ちだけは、知ってほしくて、手紙を書きました。


桜井充


手紙を書いて、彼女の靴箱に入れた。


平成23年9月
僕は、生まれて初めて、ラブレターというモノを書いた。
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