恋文
屋上に着くなり、サトリは俺に口付けて来た。


「んっ…」


キスをされると、無意識の内に男を誘うように、腰がくねるようになったのは、いつからだろう。
そんな自分が、惨めで情けない。
でも、止まらない。
止められない。
これは、陽希さんに教えてもらった?癖…。


サトリの手が、俺のシャツをはだけて、胸を撫でて来た。


「んっ…あぁ…」


口付けの合間に、俺の喘ぎ声がもれる。


「ホント、小夜子ちゃん抱いてるみてぇ…」


そう、言われる事にも慣れた。


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