恋文
初音が、泣き出した。


「こんな体の、俺を助けて」


僕は、初音の背中を撫でた。


「もう、苦しまなくて良いよ。僕が、初音を助けてあげる」


初音に、どんな事情があるのか、僕は知らない。
でも、助けてあげたかった。
初音が、落ち着くまで俺は黙って背中を、撫で続けた。


「ありがとう」


初音が、笑顔になった時、辺りは真っ暗になって居た。


「あ―っっ!充、部活!!」


「どうせ、補欠のボール拾いだから、行ったって、仕方ないし、大丈夫」


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